高橋成美のカミングアウトと変わっているエピソード：LGBTQ+のQとは？

元フィギュアスケート選手として知られる高橋成美さんは、その卓越したスケート技術と共に、多彩な才能を持つことで有名です。さらに最近では、自身の性的アイデンティティに関するカミングアウトで注目を集めています。この記事では、高橋成美さんが自身を「Q」としてカミングアウトした経緯や、彼女が「変わっている」と言われる理由について詳しく掘り下げていきます。

高橋成美さんのプロフィール

経歴:

• 2012年 世界選手権ペア銅メダリスト
• 2014年 ソチオリンピック日本代表
• 2017年 全日本選手権準優勝
• 2018年3月 現役を引退
• 2020年7月 松竹芸能にタレントとして所属
• 2021年6月 日本オリンピック委員会（JOC）の理事に選出

趣味: 読書、映画鑑賞、ダンス

特技: 語学（スペイン語、中国語、英語、フランス語、韓国語、ロシア語、日本語の7か国語）

2022年、高橋成美さんは「プライドハウス東京」のトークイベントに登場し、自身が性的マイノリティーであることを告白しました。彼女は「自分はLGBTに分類されないQだと思う」と述べました。この「Q」とは、LGBTQ+の「クエスチョニング」を指し、自身の性自認や性的指向が定まっていない状態にある人や、敢えて決めない人を意味します。

「Q」は「クエスチョニング（Questioning）」を意味し、性自認や性的指向がまだ定まっていない、あるいは敢えて定めない人を指します。セクシュアリティは流動的なものであり、変化することもあります。高橋成美さんは、特定のカテゴリーに自分を当てはめるのではなく、自分自身の感覚を尊重する姿勢を示しています。彼女は、「人を好きになっても、それを恋愛という形に結びつける方法が分からない」と語り、中学生の頃から「人と違うんじゃないかな」と感じていたそうです。

高橋成美さんは、カミングアウト以外にも「変わっている」と言われることがあります。それは以下のような点です。

1. 遅い初潮
   高橋成美さんは26歳になるまで生理が来なかったそうです。日本人女性の初潮の平均年齢は10～14歳とされており、これはかなり遅い初潮です。このことも彼女が「変わっている」と言われる一因かもしれません。
2. 高い知性と多言語能力
   高橋成美さんは渋谷教育学園幕張高等学校と慶応義塾大学総合政策学部を卒業し、7か国語を話すことができるという非常に高い知性を持っています。これはアスリートとしてだけでなく、学問の面でも優れた能力を発揮している証拠です。
3. 多才な趣味と特技
   高橋成美さんの趣味は読書、映画鑑賞、ダンスと幅広く、特技としてはスペイン語、中国語、英語、フランス語、韓国語、ロシア語、日本語の7か国語を話せるという驚異的な語学力を持っています。これも彼女が「変わっている」とされる理由の一つです。

高橋成美さんは3歳の時に姉のあとを追ってスケートを始め、12歳まで女子シングルの選手として競技会に出場していました。その後ペアへ転向し、以下のような輝かしい経歴を持っています。

• 2009年: ジュニアグランプリファイナル2位
• 2010年: 世界ジュニア選手権銀メダル
• 2011年: ジュニアグランプリファイナル優勝
• 2012年: 世界選手権ペア銅メダリスト
• 2014年: ソチオリンピック日本代表
• 2017年: 全日本選手権準優勝
• 2018年: 現役引退

現役引退後も高橋成美さんは多彩な活動を続けています。2020年7月には松竹芸能にタレントとして所属し、2021年6月には日本オリンピック委員会（JOC）の理事に選出されました。また、フィギュアスケートの解説者としても活躍し、語学力を活かして多言語での解説を行っています。

高橋成美さんのカミングアウトと「変わっている」と言われる理由は、彼女の生い立ちや経歴、そして多彩な才能にあります。彼女の性的アイデンティティについてのオープンな姿勢や、自分自身を「Q」として認識する考え方は、多くの人々に勇気とインスピレーションを与えています。高橋成美さんのこれからの活躍にも注目し、彼女のメッセージがより多くの人々に届くことを願っています。